S.S.W(仮)

育児ときどき犬、カルチャー

曽我部恵一・スカート・台風クラブ『Groomy Saturday!』

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このイベントが発表された時、「これ行くしかないっしょ…」と瞬時に思ったけど、最近何度もライブで京都まで遠征している私。

お金もかかるし、もういい大人だし、ここは耐えよう!と思って丁度別のイベントに誘われたこともあって心を鬼にしてチケットを取らずにいました。

こんな素晴らしいメンツなら速攻売り切れるだろうと思ったのに、いっこうに売り切れない。

そんな時、友人から「えまちゃん行かないの?えまちゃんなら絶対行くと思ってた!」と言われ、「だよね、だよね、私が行かなくて誰が行くんだ!!!」とこれまでの決意は脆くも崩れ去り、前述のイベントを誘ってくれた人に

「先生、台風クラブが観たいです…」

と渾身のユーモアと共にお伺いを立てたら快く許可してくれ(ボケにはスルーだったけど…)、速攻チケット確保して無事行けることとなりました。

 

前置きが長くなりましたが、そんな葛藤もありながらの満を辞してのライブ。

楽しみすぎて大緊張。磔磔でというのも期待度マックス。

トップバッターは台風クラブ
私をこれまで3度も名古屋から京都に向かわせたバンドです…

何と言いますか、一瞬も目が(耳が)離せなかった。

「飛・び・た・い」での演奏のタイトさ、「台風銀座」でのお客さんの待ってました感を全身で感じて胸がいっぱいになりましたよ…

その一方で、台風クラブを語る上で避けて通れないのが歌詞。
先日リリースされた『初期の台風クラブ』を毎日繰り返し聴くことで改めて石塚さんの歌詞の文学性を痛感するわけです。

 

こんなにみじめな西日に

燃えざしの気分はそのまま

処暑

パトカーの赤色灯が綺麗ね

ぼんやりと涙目に映して

『飛・び・た・い』

ずっと住んでるこの部屋でまた場面を巻き戻し

ふと何かを思い出し

この季節をやり過ごすだけ

『ついのすみか』

 

石塚さんにつきまとう圧倒的な孤独感を今日は演奏中にやたらと感じて胸が締め付けられる思いでした。

あっという間の30分強?(興奮しすぎて全く時間感覚がない…)、最後の「まつりのあと」のギターの余韻が消える最後の一瞬まで聴き逃すまいと思って夢中で聴いていました。

このためだけでも京都に来たのは間違いじゃなかったと思えるライブ。

 

 最後の曲が終わった後、特別ゲストとして曽我部恵一が現れて台風クラブが好きだという「ご機嫌いかが?」を一緒に演奏したんだけど、台風クラブの3人の緊張と感激が入り混じったような表情でまたグッときてしまったわけです。

 

続いて曽我部恵一

 

私は恥ずかしながらサニーデイを通ってきてないので、何も語る資格がないのです。


ただ1つ思うのは、弾き語りでここまで聴かせられるのは曽我部さんの音楽・演奏・人間力ひっくるめてほんとにすごいってこと。
私はやっぱりどうしてもバンドが好きで、正直弾き語りって苦手なんですが、聴き入ってしまったな。

 

最後はスカート。

 

これまでも何度かスカートのライブは観たけど、磔磔マジックもあったのか、今まで観た中で一番良かった。
音源も聴いてライブも観てもちろんいいと思ってきたけど、私の中で「好きな気持ちでは誰にも負けないわ!」レベルまでは到達してなかったスカート。
今回のライブをもってレベルに到達したことをご報告致します。
終始今日の3マンができた喜びを噛み締めてる澤部氏の表情がエモさを更に加速させてた気がするな。

 

2017年9月2日、曽我部恵一・スカート・台風クラブ
この3マンのライブのことは伝説のライブとして末代まで語り継いでいくとして、その一夜に立ち会えたことを誇りに思います。

 

東京のスカート・台風クラブの2マン行きたいな…(全く懲りてない)