S.S.W(仮)

育児ときどき犬、カルチャー

ロロ『BGM』

ロロの『BGM』を観にはるばる三重県津市まで行ってきました。(津まで来たのは大橋歩の展示を観に来た以来なので多分10年くらいぶり…)

前作いつ高シリーズがすごく評判良かったことと、今回はなんとEMCの江本くんが音楽担当、出演までしてるではありませんか!江本くんの音楽をこよなく愛する私としては見逃すわけにはいかない演劇だったのです。

ストーリーは仙台に住む大学時代の友人の結婚式に出席するため、10年前に3人で東北をまわった思い出を辿りながら、東京から車で向かう男2人の話。現在と10年前を行ったり来たりしながら物語が進んでいきます。

演劇は年に1回観るかどうかくらいの超ど素人。ついていけるか不安を抱えながらの幕開けでしたが、泡之介(亀島一徳)とBBQ(篠崎大悟)のドライブが始まり、泡之介が音楽でもかけるかと言って江本くんの音楽が流れた瞬間、もう既に引き込まれてた。
音楽がリンクして思い出を呼び戻す瞬間、懐かしさともうそこには戻れない切なさを一緒に連れてくる感じをその一瞬で見事に表現してた。
江本くんの音楽がほんと素晴らしい。こういう音楽を作らせたら無敵。
狭い舞台ながらセットが動いて場面転換したり、布で海を表現したりと演出も見ていて純粋に楽しいし、衣装も素敵。「綾乃だけはっきりした服の色で他の人はグラデーションがかった服着てたのは、綾乃だけ現在のみ登場する人物だから」という同行者の考察は面白かった。

役名が「BBQ」「午前2時」「ドモホルンリンクル」とかおかしなものが多くてなんでだろと思ったけど、学生の頃につくあだ名なんてそんなもんですよね。
卒業してから一度も思い出すことなかったのに、いびきの音がやたら高い故に一瞬だけ「シャラポワ」って呼ばれてた男の子のことを何故か思い出しました。
繭子さん(森本華)と聞こえる(井上みなみ)には10年後にも会えたけど、「またね」って言って別れて次また会える人ってどれくらいいるんだろうか。

終盤で泡之介とBBQが午前2時の結婚式でやろうとしてた余興めちゃ笑った。そこだけでもいいんで切り出して映像化してくれませんかね…

とりとめないことばかり書いてしまいましたが、ロロはこれからも追っかけて観ていきたいし、早速11月に再演されるという「父母姉僕弟君」が観たくてたまらない…(音楽:曽我部恵一 衣装:伊賀大介!)

余談ですが、ロロのチケット取った後に、同じ日・同じ場所で黒田卓也さんのライブがあるとの情報をキャッチ!なんてツイてるんだ!(ありがとうLIVERARYさん!)
ドラム、ベース、ピアノに加え、TSUKAMOTO SISTERSというSaxophoneトリオとのコラボ。
初めてライブ観ましたが、めちゃくちゃかっこいい。特にzigzaggerのかっこよさは異常。
立ち上がって踊り出したい気持ちをグッと堪えてのライブでした。

最高に贅沢な良き一日でした。