S.S.W(仮)

育児ときどき犬、カルチャー

フジロッ久(仮)藤原亮路上ライブ@大曽根駅前

フジロッ久(仮)」という私が愛してやまないバンドは、現在メンバーがギターボーカルとドラムの2人しかいなくて活動休止中なのですが、ボーカルの藤原くんの路上弾き語りライブを友人が企画するというので行ってきました。


そもそも私がフジ久を意識したのは、確か2013年のこと。(記憶あやふや…)
下北沢のサーキットイベントでザ・なつやすみバンドを観ていた時、ボーカルの中川さんがMCで「私たちの前に出てたフジロッ久観てきたけどかっこいいんですよ〜」的なことを言っていた。
そういうパンクバンドがいるってことは知ってたけど、「好きな人が好きなものは私も好き」という音楽三段論法説を提唱している私は、中川さんが好きなら絶対私も好きなはず!と妙な確信を持ち意識するようになりました。

そこから中々ライブを観る機会に恵まれず、実際に初めて観たのは恐らく2014年のイズヤングフェスの時。

甲本ヒロトみたいな格好してる人いるし、ボーカルの人目の周り黒く塗ってるし服ボロボロだし大丈夫かよ…とちょっとステージから離れて観た初のライブ。

初めて観た感想は、「何かすごく美しいものを観た」というものでした。
見た目そんなだし、がちゃがちゃしてるし、パンクの体を成してるんだけど、メロディーはすごくポップ。

その後すぐに当時の最新アルバム「ニューユタカ」を買って聴いたら、ハマりにハマって、アルバムを通しで最低3回は聴く日が2ヶ月くらい続きました。なぜそんなに飽きなかったのか自分でもよくわかりません…

元希くんの語りとか、藤原くんのストレートな歌詞とか、人によってはこっぱずかしいと思うかもしれない。
世の中いいことばっかりじゃないって皆わかってるけど、まだまだ捨てたもんじゃないって音楽の中では思ったっていいじゃない。
煌めくような演奏と藤原くんの声に乗って聴くと、自然とそう思わせてくれる。そんなバンドだと思ってる。
以前ハンバートハンバート佐藤良成さんも言っていたけど、藤原くんみたいな人がほんとに歌が上手いんだと思う。歌を人に届けられる人というか。


前段が長くなってしまった…

そんな藤原くんの路上弾き語りライブ。
ゲリラと言いながら、前日に友達から「えまちゃん何時に来れる?」と聞かれて時間が決まりました…

場所は大曽根駅前。(東京でいうと、北千住ってとこでしょうか)

この日は風がびゅんびゅん吹いて極寒中の極寒…ギターを弾く指もかじかむことよ…
そんな中、「はたらくおっさん」で始まり、「あそぼう」「アナーキー・イン・ザ・あらかわ」「バンドやろうぜ」「ドゥワチャライ久」「パーク」「おかしなふたり」(順不同)などなど、フジロッ久代表曲のオンパレード。
弾き語りだからこそ、フジロッ久の楽曲の素晴らしさと藤原くんの歌い手としての類稀な才能が際立ちますね。

こんな寒空の下集まるようなガチで好きな人たちと一緒に歌いながら踊りながら(寒いのを紛らわす意味でもある)、たまにバスのマイクの声に(警察かと思って)ビクッとしながら聴く一時、まさに夢のようであった。
名古屋でやってくれてほんとにありがとう…企画してくれたたっさんもありがとう…

前日の弾き語りライブで宣言したらしいのですが、2018年中にまた名古屋に来てくれるらしい。それもなんと「バンドで」ですってよ!!

実現するかどうかは置いといて、私たちはまだまだフジロッ久に夢を見させてほしいのでよろしくたのんますね。バンドでも会える日をまた楽しみにしています。

(どうでもいいけど、足を止めてちょいちょい絡んでたおばさん、ずっとイヤホンしてたんだけど聴こえてたんだろうか。そして、この期に及んで何を聴いていたのか…)