S.S.W(仮)

育児ときどき犬、カルチャー

夫の育児のこと

夫の育児について書いてみようと思う。

夫のことをご存知の方はおわかりだと思うが、夫は"察する"ことが苦手で基本的にぼーっとしている。
自分のことを棚に上げて言うが、気は利かない。
「口に出して頼む程じゃないけどやっておいてくれると助かる」ようなことは一切しない。(だから明確に言葉にしてお願いするようにしている)

麦茶のボトルをあと1センチ分だけ残して冷蔵庫に戻す、そういう人である。
一緒に住み始めて、彼の使用後のトイレを何度私が流したかわからない。そういう人である。(これはもう気が利かないというレベルではない)
怒るのはパワーがいるので他人であれば流してしまうけど、家族となればそうはいかず、夫が何かをやらかす度に私はキレ散らかしている。毎日のように私に怒られてけろっとしている夫は相当メンタルが強い。

私は起こりうるリスクは前もって出来る限り潰した上で自分の考えた通りに動きたいタイプ。一方で夫は起きたことに対処していくタイプ。
仕事においては私のやり方の方がいいのかもしれないが、こと育児においては夫の性格の方が向いている。
夫の柔軟性とメンタルの強さが完全に育児にハマった。
※ちなみに夫は息子誕生後2ヶ月育休を取得した。(厳密に言えば有給の類の休みを2ヶ月分取ったので給料は変わらない)


育児においてはこちらの経験則など無力で、予期しないことの連続である。やれうんちが漏れただの、昨日まで好きで食べてたおかずを急に食べなくなるだの、対策を立てようがない。
そんな時私はオロオロするばかりだが、夫はすぐに子をお風呂に入れたり、好きなおやつで食べる気にさせたりと淡々と対応している。

まだ夜間授乳が必要だった頃、夜中に1、2回起きるのはしょうがないとして、授乳以外の時も子どもがいつ起きるんだろうかとか、私が寝返りした衣擦れの音で子どもが起きてしまうのではなかろうかとソワソワして中々熟睡できなかった。
夫は自分は寝られるから代わるよと言って、もう仕事に復帰していたが、週末だけ夜間対応を代わってくれた。週末だけでもぐっすり寝られることがどれだけ有り難かったか…

寝かしつけについても、私は「抱っこして寝かしつけねばならない」という謎の先入観があり当初必死で抱っこで寝かしつけをしていた。夫はメリーを使ったり色々工夫をして抱っこしなくて済む方法を編み出そうとして、しまいにはミルクをあげてベッドに置けば寝てくれるようになった。(今は添い寝しないとダメだけど)
自分が楽をするためには努力を惜しまない人なのであった。

平日に私にどうしても用事がある時夫に子どもをお願いするが、私がいつも行っている子育てサロンや支援センターにも平気で行く。
「女の人しかいないけど大丈夫?」と心配しても、サイトを見ては「対象者にパパも入ってるから問題ない」と何故か強気である。
後日スタッフの人に聞くと、「すごい馴染んでましたよ〜いつもお子さんと遊んでるんだろうなって伝わってきて。いい旦那さんですね☺️」とのこと。
メンタル強すぎ。


夫がいなかったら日々のトラブルをメンタルやられずに対応してこれなかったと思うし、逆に私がいなかったらこんなに子どもの生活リズムは整わなかったと思う。お互いの欠点を補い、長所を活かし合いながら我が家は"チーム"としてかなり上手く機能している方じゃなかろうか。

このチームで良かったなと思いながらも、夫が(最後に入ったのに)お風呂のお湯を抜かずに放置していて今日もキレ散らかす私なのであった。