S.S.W(仮)

育児ときどき犬、カルチャー

THE FIRST SLAM DUNKを観たことや子どものごはんのことなど

THE FIRST SLAM DUNKを観た。

先日子どもの一時預かりが土曜日だったので、折角だから夫と映画でも観に行こうということになった。
丁度良い時間にやってる映画が少なく、あまり深く考えずスラムダンクを観ることになった。

スラムダンクはもちろん原作を読んでおり大好きな漫画である。
ただ映画化されると聞いた時は、自分である程度自由に使える30〜40代のノスタルジーを誘うための、ある程度集客を見込める"置きにいっている映画"だと思ってあまり良く思っていなかった。
(映画を観る前は原作者の井上雄彦が脚本から監督までやっていることも知らなかった)

が、映画が始まり、あの5人が揃って出てきた時、昔好きだった伝説のバンドが再結成した瞬間に立ち会ったような興奮を覚えた。
そのバンドの音楽を聴いてた時の気持ちや情景がその当時の温度感で蘇ってくるあの感じ。
もうその瞬間から完全に映画にハマり、後半はずっと泣いていた。

山王戦を原作で読んだ時、あまりの緊迫した展開、井上先生の天才的な画力により毎コマ毎コマ息を呑むようにページを進めた。
アニメ化や映画化で原作ファンががっかりするのは、原作を読んだ時に自分で脳内再生してる映像とギャップがあることも一因じゃないかと思っているのだが、
原作を読んだ時に感じたのと同じ緊迫感や興奮をこの映画では感じることができた。同じというかそれ以上。

スラムダンクほど一番好きな登場人物を決めにくい漫画もないんじゃないかと思う。
私は大体主人公以外のクールな登場人物(幽遊白書でいうところの飛影)を好きになるが、スラムダンクでは主人公の桜木のことも大好きである。
湘北の5人の中でも一番キャラが薄いリョータを主人公に据えたのもこの映画のニクいところ。
オープニングとエンディングの音楽もロックで良かった。あれで最後大黒摩季のシャウトが聞こえてきたらそれまでの感動が無に帰していたところだった。


子どものごはんのこと。

離乳食は親にとって最初の関門と言われる。
うちの子はミルクの時から食欲旺盛だったので離乳食も多分もりもり食べてくれるだろうと思っていた。

最初はよかった。
が、2回食で朝晩離乳食を始めたあたりから、少し好みが出てきたのか、口からベーッと出すことが増えてきた。
朝ごはんは食べてくれなくてもそれ以降にミルクや離乳食の機会があって挽回できるのでそれでも良かったが、
晩ごはんは夜中にお腹が空いて起きてしまうという事態を何としても避けたくて、食べさせることに必死だった。
そんな焦りと折角作ったのに…という気持ちもあって、イライラして怒鳴ってしまうことも度々あり(それがトラウマになったのか今でもうちの犬は子どものごはんが始まるとキッチンに隠れるようになってしまった…)、このまま私はいつかこの子に手を上げてしまうかもしれない…とその時はかなり病んでいた。

どんなきっかけか忘れてしまったが、ある時から「全部食べさせなくてもいっか」と開き直れるようになり、いつからか大体どんなものでも食べてくれるようになった。(ものによっては食べない時もあるが)
最近は大人のごはんの取り分けもできるようになり、大分楽になった気がする。
野菜も好きで最近はほうれん草の胡麻和えやにんじんしりしりなども好んで食べる。
相変わらず食欲旺盛で、先日おやつ(大きい子はぱりんこ、小さい子はあかちゃんせんべい)を出してくれる託児をお願いした時、「今日からぱりんこあげてもいいですか?」と聞かれたので何故か尋ねたら、「あかちゃんせんべいだと柔らかくてすぐ食べ終わって、他の子のおせんべいを奪っちゃうんです〜」とのこと。是非ともぱりんこにしてください、すみません…

でもまたいつか食べない時期がやってくるのでは…とヒヤヒヤするものの、その時も開き直りの気持ちで何とか乗り越えていきたい。



仕事復帰のこと。
無事に保育園に受かれば、今年の4月に仕事復帰の予定だが、本当に憂鬱である。
シンプルに仕事が好きではない。
会社の複数の人から「いつもすごいつまらなそうな顔して働いてる」と言われることがあった。
別に真顔で仕事してるだけなのに何故そんな言われをされなければらならないのかと思い、在宅勤務の時に夫に写真を撮ってもらって見てみたが、この世の終わりのような顔をしていた。
多分本当につまらないんだと思う。

また、これからできることがどんどん増えていく子どもの成長と様々な表情を見逃していってもいいのかという葛藤。
仕事が始まれば子どもと一緒にいる時間が朝と夕方しかなくなるが、恐らくタスクをこなすだけで精一杯の私は同じ空間にいたとしても子どもの見逃したくない瞬間を見事に見逃すであろう。
保育料の高さもあいまって、今後なんのために働いているんだろうなってしょっちゅう思うんだろうな…
あぁ憂鬱。