S.S.W(仮)

育児ときどき犬、カルチャー

THE FIRST SLAM DUNKを観たことや子どものごはんのことなど

THE FIRST SLAM DUNKを観た。

先日子どもの一時預かりが土曜日だったので、折角だから夫と映画でも観に行こうということになった。
丁度良い時間にやってる映画が少なく、あまり深く考えずスラムダンクを観ることになった。

スラムダンクはもちろん原作を読んでおり大好きな漫画である。
ただ映画化されると聞いた時は、自分である程度自由に使える30〜40代のノスタルジーを誘うための、ある程度集客を見込める"置きにいっている映画"だと思ってあまり良く思っていなかった。
(映画を観る前は原作者の井上雄彦が脚本から監督までやっていることも知らなかった)

が、映画が始まり、あの5人が揃って出てきた時、昔好きだった伝説のバンドが再結成した瞬間に立ち会ったような興奮を覚えた。
そのバンドの音楽を聴いてた時の気持ちや情景がその当時の温度感で蘇ってくるあの感じ。
もうその瞬間から完全に映画にハマり、後半はずっと泣いていた。

山王戦を原作で読んだ時、あまりの緊迫した展開、井上先生の天才的な画力により毎コマ毎コマ息を呑むようにページを進めた。
アニメ化や映画化で原作ファンががっかりするのは、原作を読んだ時に自分で脳内再生してる映像とギャップがあることも一因じゃないかと思っているのだが、
原作を読んだ時に感じたのと同じ緊迫感や興奮をこの映画では感じることができた。同じというかそれ以上。

スラムダンクほど一番好きな登場人物を決めにくい漫画もないんじゃないかと思う。
私は大体主人公以外のクールな登場人物(幽遊白書でいうところの飛影)を好きになるが、スラムダンクでは主人公の桜木のことも大好きである。
湘北の5人の中でも一番キャラが薄いリョータを主人公に据えたのもこの映画のニクいところ。
オープニングとエンディングの音楽もロックで良かった。あれで最後大黒摩季のシャウトが聞こえてきたらそれまでの感動が無に帰していたところだった。


子どものごはんのこと。

離乳食は親にとって最初の関門と言われる。
うちの子はミルクの時から食欲旺盛だったので離乳食も多分もりもり食べてくれるだろうと思っていた。

最初はよかった。
が、2回食で朝晩離乳食を始めたあたりから、少し好みが出てきたのか、口からベーッと出すことが増えてきた。
朝ごはんは食べてくれなくてもそれ以降にミルクや離乳食の機会があって挽回できるのでそれでも良かったが、
晩ごはんは夜中にお腹が空いて起きてしまうという事態を何としても避けたくて、食べさせることに必死だった。
そんな焦りと折角作ったのに…という気持ちもあって、イライラして怒鳴ってしまうことも度々あり(それがトラウマになったのか今でもうちの犬は子どものごはんが始まるとキッチンに隠れるようになってしまった…)、このまま私はいつかこの子に手を上げてしまうかもしれない…とその時はかなり病んでいた。

どんなきっかけか忘れてしまったが、ある時から「全部食べさせなくてもいっか」と開き直れるようになり、いつからか大体どんなものでも食べてくれるようになった。(ものによっては食べない時もあるが)
最近は大人のごはんの取り分けもできるようになり、大分楽になった気がする。
野菜も好きで最近はほうれん草の胡麻和えやにんじんしりしりなども好んで食べる。
相変わらず食欲旺盛で、先日おやつ(大きい子はぱりんこ、小さい子はあかちゃんせんべい)を出してくれる託児をお願いした時、「今日からぱりんこあげてもいいですか?」と聞かれたので何故か尋ねたら、「あかちゃんせんべいだと柔らかくてすぐ食べ終わって、他の子のおせんべいを奪っちゃうんです〜」とのこと。是非ともぱりんこにしてください、すみません…

でもまたいつか食べない時期がやってくるのでは…とヒヤヒヤするものの、その時も開き直りの気持ちで何とか乗り越えていきたい。



仕事復帰のこと。
無事に保育園に受かれば、今年の4月に仕事復帰の予定だが、本当に憂鬱である。
シンプルに仕事が好きではない。
会社の複数の人から「いつもすごいつまらなそうな顔して働いてる」と言われることがあった。
別に真顔で仕事してるだけなのに何故そんな言われをされなければらならないのかと思い、在宅勤務の時に夫に写真を撮ってもらって見てみたが、この世の終わりのような顔をしていた。
多分本当につまらないんだと思う。

また、これからできることがどんどん増えていく子どもの成長と様々な表情を見逃していってもいいのかという葛藤。
仕事が始まれば子どもと一緒にいる時間が朝と夕方しかなくなるが、恐らくタスクをこなすだけで精一杯の私は同じ空間にいたとしても子どもの見逃したくない瞬間を見事に見逃すであろう。
保育料の高さもあいまって、今後なんのために働いているんだろうなってしょっちゅう思うんだろうな…
あぁ憂鬱。

子どもの発達のことなど

1歳4ヶ月となったうちの子は発達がやや遅い。
寝返りは普通生後4〜6ヶ月でできるようになるが、10ヶ月でできるようになった。
同じ月齢の子たちはもうスタスタ歩いているが、やっと伝い歩きができるようになった所である。

うちにある育児書には月齢毎に「○○ができるようになります」と書いてあって、最初の頃はひと月先のページを読んでは、こんなことができるようになるのか!と胸を躍らせていたが、半年過ぎたくらいから育児書との乖離が大きくなってきたので読むのをやめてしまった。
産まれた時ひいおばあちゃんから頂いたファーストシューズも活躍することなくサイズアウトしてしまった。

8ヶ月くらいの頃だったか、どこかの遊び場で居合わせた保健師さんに「心配なら区の保健センターで診てもらったらどうか?」とアドバイスを受け、特に心配しているわけではなかったが無料だし行ってみた。
その結果「身体的に異常はなく性格的な問題でしょう」とのこと。思った通りであった。

彼なりに少しずつ成長しているので身体的な発達は気にしていないのだが、私が気になるのは彼の「自主性のなさ」である。
1歳の子に自主性と言われても酷かもしれないが、まだ彼に移動手段(はいはいなど)がなかった頃、おもちゃが届かない場所に行くと泣いて私に訴えるし、最近までごはんも自分では食べようとせず雛鳥のように口を開けて待っている始末である。
身体の発達は時が来れば解決するだろうが、この他力本願な性格が彼の今後の人生において何か影響を及ばさないだろうか…?母はいつまでもおもちゃを目の前に置いてあげることはできないんだよ…

1歳くらいまで自分からほとんど動かない子どもだったので起きてる間はずっとつきっきりで、正直一日の半分はこのクソガキと思っていた。
1歳を少し過ぎてからは自分で動けるようになり、私の所まで来て甘えてくるようになったり、コミュニケーションが少しずつ取れるようになってきてから、やっと"かわいい"がクソガキを上回るようになった。
ただ、最近ははっきりと主張をしてくるようになり、イヤイヤ期の片鱗を見せつつあるので母は震えております…



事故のこと。
自分でもいつかやると思っていたが、先日ついに事故を起こしてしまった。
事故といっても駐車場で停車中の車を擦ってしまったという凡ミスなのだが、怪我人を出さなかったのが本当に不幸中の幸い…

私は自他共に認める運転の下手さで、脳に障害があるのでは?というレベルで空間把握能力がない。組み立て式の家具など説明書を読みながら組み立ててもこれまで間違えずにできた試しがない(読解力の問題かもしれないが)
そんなこんなで、これまでなるべく車の運転は避けてきたが、子どもがいるとなると中々そうもいかず最近は運転する機会がちょくちょくあった。
その日は犬を少し遠くの病院へ連れていかねばならず、待ち時間も読めなかったので子どもは実家に預けてから行った。今思えば焦ってたのかもしれない。

私の自分の身を守る術として「嫌なことはすぐ忘れる」があるが、今回もその特技をいかんなく発揮しており、よっぽど嫌なことだったのか事故の5分後には既に記憶が曖昧になっていた。
警察による事情聴取でも、先方の供述内容と噛み合わず、とりあえず先方の内容に合わせた。
さすがに自分に引いた。

少し話は逸れるが、子どもの頃の記憶ってどれが事実でどれが妄想による産物なのかわからないことありません?
私の記憶は全く信用ならないので、人と思い出話をして自分の記憶と合っていると、よかった〜と安心することがよくある。

事故のことで色んな人に迷惑をかけてしまったし、情けなくて申し訳なくてさすがに当初は少し落ち込んだが、今はこれも頑張って思い出して書いてるくらいなのでいい性格である。



今年ライブはHomecomingsに始まり、cero、牧野容也、中村佳穂、STUTS、Big Thiefと続きPUNPEEで納めた。全部自分の中で確固たる地位を築いているアーティストばかり。
最近はイベント等でライブを観て「あれ、このバンド結構好きかも?」という偶然で運命的な出会いから本当に好きになる体験がなくて少し寂しい。
唯一、岡山の「超右腕」というバンドをすごく良いと思ったが中々追えてはいない。
来年は知らないアーティストに出会って好きになることをささやかな目標としよう。

皆さま、良いお年を。

夫の育児のこと

夫の育児について書いてみようと思う。

夫のことをご存知の方はおわかりだと思うが、夫は"察する"ことが苦手で基本的にぼーっとしている。
自分のことを棚に上げて言うが、気は利かない。
「口に出して頼む程じゃないけどやっておいてくれると助かる」ようなことは一切しない。(だから明確に言葉にしてお願いするようにしている)

麦茶のボトルをあと1センチ分だけ残して冷蔵庫に戻す、そういう人である。
一緒に住み始めて、彼の使用後のトイレを何度私が流したかわからない。そういう人である。(これはもう気が利かないというレベルではない)
怒るのはパワーがいるので他人であれば流してしまうけど、家族となればそうはいかず、夫が何かをやらかす度に私はキレ散らかしている。毎日のように私に怒られてけろっとしている夫は相当メンタルが強い。

私は起こりうるリスクは前もって出来る限り潰した上で自分の考えた通りに動きたいタイプ。一方で夫は起きたことに対処していくタイプ。
仕事においては私のやり方の方がいいのかもしれないが、こと育児においては夫の性格の方が向いている。
夫の柔軟性とメンタルの強さが完全に育児にハマった。
※ちなみに夫は息子誕生後2ヶ月育休を取得した。(厳密に言えば有給の類の休みを2ヶ月分取ったので給料は変わらない)


育児においてはこちらの経験則など無力で、予期しないことの連続である。やれうんちが漏れただの、昨日まで好きで食べてたおかずを急に食べなくなるだの、対策を立てようがない。
そんな時私はオロオロするばかりだが、夫はすぐに子をお風呂に入れたり、好きなおやつで食べる気にさせたりと淡々と対応している。

まだ夜間授乳が必要だった頃、夜中に1、2回起きるのはしょうがないとして、授乳以外の時も子どもがいつ起きるんだろうかとか、私が寝返りした衣擦れの音で子どもが起きてしまうのではなかろうかとソワソワして中々熟睡できなかった。
夫は自分は寝られるから代わるよと言って、もう仕事に復帰していたが、週末だけ夜間対応を代わってくれた。週末だけでもぐっすり寝られることがどれだけ有り難かったか…

寝かしつけについても、私は「抱っこして寝かしつけねばならない」という謎の先入観があり当初必死で抱っこで寝かしつけをしていた。夫はメリーを使ったり色々工夫をして抱っこしなくて済む方法を編み出そうとして、しまいにはミルクをあげてベッドに置けば寝てくれるようになった。(今は添い寝しないとダメだけど)
自分が楽をするためには努力を惜しまない人なのであった。

平日に私にどうしても用事がある時夫に子どもをお願いするが、私がいつも行っている子育てサロンや支援センターにも平気で行く。
「女の人しかいないけど大丈夫?」と心配しても、サイトを見ては「対象者にパパも入ってるから問題ない」と何故か強気である。
後日スタッフの人に聞くと、「すごい馴染んでましたよ〜いつもお子さんと遊んでるんだろうなって伝わってきて。いい旦那さんですね☺️」とのこと。
メンタル強すぎ。


夫がいなかったら日々のトラブルをメンタルやられずに対応してこれなかったと思うし、逆に私がいなかったらこんなに子どもの生活リズムは整わなかったと思う。お互いの欠点を補い、長所を活かし合いながら我が家は"チーム"としてかなり上手く機能している方じゃなかろうか。

このチームで良かったなと思いながらも、夫が(最後に入ったのに)お風呂のお湯を抜かずに放置していて今日もキレ散らかす私なのであった。

Big Thiefのライブや我が家のルーティンなど

今日はイーブルなごやで行っている託児を利用しており時間があったのでブログを更新してみようと思う。
"学習支援託児"という名目なので親はイーブルの講座を受けるか建物内の図書コーナーにいなくてはならない。家に帰って家事するか犬を愛でたいんだけどな…と思うも2時間40円(桁間違ってないですよ)という破格の利用料なので文句は言えない。


Big Thiefのライブのこと。

先日名古屋公演を観に行ってきた。
3年前大阪まで遠征して観に行くつもりがコロナで中止となってしまったが、今回名古屋にも来てくれたので行くことができた。
開演30分前に着いたら会場のクアトロは既に人で溢れかえっていた。売り切れではなかったようだがこんなに埋まっているクアトロは何年ぶりだろうか。それだけで感慨深い。

ライブはニューアルバムの「Change」からフォーキーにスタート。と思いきや中盤には音をぐわんぐわん歪ませてシューゲイザーだったりサイケだったり、音源とは全然違って完全にいい意味で裏切られた感。
何か新しいことをやってるわけではないと思うんだけど唯一無二感がすごい。
ボーカルのエイドリアンのギターが痺れる程かっこよかった。
ステージ上でメンバーが集まってプレイする場面が何度もあり、きっと演奏するのが好きでたまらないんだろうな。メンバーの気取らない振る舞いもあいまって改めてBig Thiefが大好きになった。
これから益々ビッグになっていくと思うけど2022年のこのタイミングでライブを観られたことを今後も忘れないでいたい。


唐突に我が家の育児ルーティンのこと。

我が家の一日のスケジュールは以下の通り。

4:15 私起床(朝ごはんや洗濯・掃除、身支度など)
5:30 夫起床
6:00 犬の散歩(私)
6:30 子起床(大体その前から起きてるけど)→着替え(夫)
7:00 子朝ごはん(夫)※その間私は夕飯準備や離乳食ストック作りなど
8:00 夫出勤
9:00 お出かけ(公園や支援センターなど)
11:15 帰宅
11:30 子昼ごはん(食べさせた後私は冷凍おにぎり1個をかきこむ)
12:15 昼寝
14:30 起床
15:00 子おやつ
16:00 犬の散歩with子
17:00 子晩ごはん(食べさせた後私は冷えたごはんをかきこむ)
19:00 夫帰宅・晩ごはん
19:30 子お風呂(夫)
20:00 子着替え・寝かしつけ(私)
21:00頃 私就寝
22:00頃 夫就寝

平日・休みの日関係なく毎日これ。ザ・規則正しい生活。
8月から夫の職場が近くなったことで朝大分戦力になってくれるのでかなり楽になった。
見ての通り我が家の一日は早いので、世の中の流れと合わず本当に困る。
大人は午前中11時前からお腹が空いてくるが11時前から空いてるお店はあまりない。
最近家族で公園に行く時はもっぱらコンパルのサンドイッチをテイクアウト。全メニューを制覇しそうである。


公園のゴミのこと(その後)

最近寒くなって公園で飲み食いする人が少なくなったのかポイ捨てのゴミが少なくなった。それでもやはりゴミはあるので個人的な清掃活動は続けている。
最近ゴミ袋にゴミを入れていると、例のおじさんから挨拶されたり話しかけられるようになった。
おじさんはポイ捨てしてる人だと勝手に思っていたが、そうではなく公園一帯のゴミを1箇所に集めているのだそうだ(その行動に意味があるかわからないが)。
その集められたゴミを私は回収していたので、私とそのおじさんは知らず知らずのうちに連携プレーをしていたようだ。おじさんとは実はズッ友なのかもしれない。

最近のあれこれ

1万年ぶりにブログのアプリを開いた。
ずっと放置していたが、最近は育児・家事の合間の"暇じゃないけど暇"な時間があり、忘れっぽいので備忘録的に日記のようなものを書いてみようと思う。いつまで続くやら…


まずは子どものこと。

早いもので1歳2ヶ月になった。
よく食べよく眠りよく笑いよく泣き、まさに"すくすく"と成長している。
毎日どこかしら子育て支援施設に行っているので周りにはすごいと言われるが、私からしたら家で子どもと2人きりで正気でいられるあなたは神なの?と思う。
そんな生活を1年程続けているのでどこに行っても職員さんとは顔見知りで、「○○くん、大きくなったね!」とか「○○できるようになったんだ!」などと声をかけてくれ、親族以外に一緒に子どもの成長を喜んでくれる存在がいることのなんとありがたいことよ。子育ては地域ぐるみですべき。こういう施設がなかったら私は死んでいたよ…

子どもの有無は人生の豊かさを構成する1要素になりうるだけでそこに優位性はないと思ってるのだけど、個人的に子どもを産んで良かったと思うことの1つは、今まで見ていなかった社会の側面に気付けたこと。(私の想像力が乏しいだけという説もある)
親が孤独にならないように尽力している人たちがいること、ベビーカーを押して感じるバリアフリーの必要性。
以前は通勤ラッシュ時に子連れで電車に乗ってるお母さんを見て「なんでわざわざこんな混む時間に乗ってるんだろう」と思ってしまっていたが、誰だって子連れで満員電車に乗りたくない。が、乗らないといけない事情があるのだ…


カクバリズム20周年イベントのこと。

よりにもよって夫がスタッフとして参加してるイベントの日と被っているため諦めていたのだけど、先行して行われた仙台での様子を見てムラムラと行きたい欲が炸裂し、あらゆる可能性を幾度となく検討してみた。
12kg弱の子を担いでダイアモンドホールの階段を登りきれるか?あの音量を子どもに聞かせて大丈夫か?妙なタイミングで奇声をあげはじめたらどうする?
様々な障害をクリアしたとしても、お昼寝・晩御飯の時間には家にいなければならないことを考えるとタイムテーブル的に在日ファンクしか観られないとわかり、泣く泣く断念…
「事情があって本当に行きたかったけど行けなかったんですー!25周年も名古屋で開催してください!」と社長に伝えたいけど、チケットを買わなかった私に発言権はなく声は届かない…


ゲームオブスローンズのこと。

以前から夫に薦められていた海外ドラマで、シーズン8もあるから気後れしていたけど最近完走した。
最初は戦闘シーンがグロいし、カタカナの名前覚えられない病気の私は多すぎる登場人物を覚える前に離脱してしまうのではと危惧していたが、いつの間にかズブズブにハマっていた。毎日1回は夫とゲームオブスローンズの話をしていた。
めちゃくちゃお金かかってて映像も綺麗だし、ドラマというフォーマットでここまでできるんだと驚いた。
熱狂的なファンから最終シーズンを作り直せという声があったと聞いていたから、どんな悲惨な最後なんだ…と構えていたけど、私的には落ち着く所に落ち着いたんじゃないかと思う。
今ゲームオブスローンズの前の時代の話である「ハウスオブザドラゴン」を観始めたところ。カタカナの名前を覚えるのに大苦戦中である。


公園のゴミのこと。

毎日犬の散歩で行っている近所の公園で半年くらい前からポイ捨てのゴミが本当に酷い。
ベンチの横にアルコールの缶やらカップラーメンの容器やら山盛り捨ててあってゴミ溜めのようになっている。
散歩で通る度にいやな気持ちになっていたので、先日個人的に清掃活動をすることにした。
家から可燃ゴミのゴミ袋を持参し拾っていたら、毎日朝同じ時間に公園で朝ごはんを食べているおじさんが近寄ってきた(背中に「Clean Staff」と書かれたTシャツをいつも着ているからどこかの清掃スタッフなのだろう)。
すると、「これもいい?」と自分のゴミを私のゴミ袋に入れてきた。
え?
咄嗟のことで言葉が出ない。私にアドリブ力をください…
あなたのような無責任な人がいるから公園にゴミが増えるんですよと言ってやりたかった。
パンパンになった45Lのゴミ袋2つを持ってマンションのゴミ捨て場に捨て家に帰った私は夫にこの怒りをぶちまけていたが、夫に「仕事が清掃員で感覚がバグってるんじゃない?」と言われ、確かに仕事でもっと嫌な思いしてるだろうしおじさんにとっては普通のことなのかもなと思った。
私がゴミを拾ったからといって根本的な解決にはならないことわかってるんだけど気が済むまで清掃活動を続けてみよう。この日記も…

on tour "meu amigo" うつくしきひかりと小鳥美術館

うつくしきひかりと小鳥美術館の2マンライブ、on tour "meu amigo" @パルルに行ってきました。

このイベントが発表された時、私がどれだけ歓喜したことか。

うつくしきひかりはザ・なつやすみバンドの中川理沙さんのピアノとMC. sirafuさんのスチールパンによるデュオですが、2人とも忙しくほとんど活動していません。(実際に私がライブを観るのは5年ぶり)
まだ私たちにライブというフォーマットで音楽を届けてくれるということと、その場所として名古屋を選んでくれたということにこの上ない喜びを感じました。
しかもまた大好きな小鳥美術館との2マン。

ライブ当日はさくっと仕事を終わらせて、はやる気持ちで新栄へ。
(本当は夫も来る予定だったのに、風邪でダウン。それを開演前に中川さんに伝えたら、「あれ、前も風邪引いてなかったっけ?」と。風邪キャラが中川さんにまで浸透している模様。)

席についてそわそわしながら開演を待つと、うつくしきひかりの2人がステージへ。あれ?うつくしきひかりがトップバッター?と思った矢先、小鳥美術館の2人もステージへ。
え?え?と戸惑っている間にうつくしきひかりが演奏スタート。
2曲演奏し、小鳥美術館も曲をやりつつ、時折一緒に演奏してみたりという特別構成でした。

小鳥美術館も久々に観ましたが、やはり牧野館長のギターの巧さ。全く雑味がなくていつまでも聴いていられる心地良さ。そこに表情豊かな島さんのボーカルが加わって唯一無二の存在になっていると思います。

うつくしきひかりは冒頭で説明したように、中川さんのピアノ・ボーカルとシラフさんのスチールパンという音数少なく言葉(歌詞)も少ない。それを退屈と感じる人もいるかもしれませんが、その余白にこそ2人の想いが詰まってる気がして、私は胸がいっぱいになってしまう。

シラフさんが「別れはネガティブなものじゃなくて、会えないからこそわかることや生まれることもある。そんな別れに愛を込めて作った歌です」と言ってセカンドラインという曲を始めました。ぽつりぽつりと辿々しくも自分の言葉で伝えようとするシラフさんを見て、信じられるものが少ない世の中で、シラフさんとシラフさんの作る音楽は信じられると改めて思った夜でした。


うつくしきひかりを5年前に観たのは、うつくしきひかりと惣田紗希名義で出した「木漏れ日のうた」の発売記念ライブをON READINGで行った時のこと。
その時静かで優しい音楽ながら、体の真ん中がぽっと熱を持った感じがして、終演後最寄駅の東山公園からすぐ電車に乗りたくなくて、一駅歩いて本山から帰った思い出。

5年経って当時と同じ気持ちでうつくしきひかりを観られたことが嬉しかった。
今度観られるのは5年後か、はたまた10年後かもしれないけど、その時も同じ気持ちで観られる自分でありたいです。

トリックモンド vs HAPPLE


今年のライブ納めは何にしようかと思っていたところ、HAPPLEのライブが京都であるではありませんか。即決。

以前京都でHAPPLEを観た時もネガポジでした、そういえば。
ここ名古屋の得三をもっとこじんまりした感じでとても雰囲気が良いんです。
この日もお客さんと演者の距離がすごく近くて温かくてとても良かった。


先発はHAPPLE。(次の日仕事だったため後発のトリックモンドは観られず残念…)
お馴染みの柄シャツを着て登場。

この日は特に土岐さんのギターが唸りを上げて冴え渡っていた気がする。かっこいい。
HAPPLEしかり、Homecomingsとか、女性コーラスの上手いバンドって強いですよね。

ライブではお馴染み、終盤のHAPPLEラジオのコーナーで土岐さんが小芝居(失礼!)を使ってサンタの格好に着替えてきたそのエンターテイナーっぷりも含め最高だった。

土岐さんの「笑うような泣くような」歌声は、嬉しいことと悲しいことが隣り合わせの私たちの生活に寄り添ってくれ、最後はぽっと暖かい気持ちにしてくれる。

サーカスという曲の「いいことばかり思い出す そんな日もあればいい」という歌詞にうんうんと深く頷いて、今日のことは胸にしまっていつでも思い出せるようにしたいなと思ったのでした。


余談です。
私が帰る時、HAPPLEの3人が外までお見送りしてくれて、10メートルくらい先の曲がり角を曲がる所で念のため振り返ったら、まだ手を振ってくれていて…(麻美さん半袖だったのに!)
もう嬉しくて胸がいっぱいで、自分でもよくわからないけど無駄に西大路御池駅までダッシュしておりました…

身も心も暖かくなりながら、名古屋の家に帰宅。無事2018年ライブ納めすることができました。
来年もHAPPLEのライブ観られるといいな。

皆さま良いお年をお迎えください。