S.S.W(仮)

育児ときどき犬、カルチャー

思い出野郎Aチーム・VIDEOTAPEMUSICダブルリリースパーティー


思い出野郎AチームとVIDEOTAPEMUSICのダブルリリースパーティーに行ってきました。

前日(というか当日)はDJイベントに出てて始発で帰るというハードスケジュールだったため、ヘトヘトの状態かなと思いきや、軽い足取り。だってこの日をどれだけ待ったことか!
特に思い出野郎は『夜のすべて』が発売されたのが8月23日。それから4ヶ月弱も空いたので、速攻チケット取ったものの発券するの忘れてチケットない!ってめっちゃ焦ったくらい…

そんなこんなで、はやる気持ちでvioへ向かい、先攻は夏に観て以来のVIDEOTAPEMUSIC。
ギター以外のサポートメンバーが全て思い出野郎Aチームという。何て効率的な2マンなんでしょう。

皆さんご存知だと思いますが、VIDEOTAPEMUSICはサンプリングしたVHSの映像を流しながら音楽を演奏するスタイル。音楽と映像が同時進行することで、音楽によって映像の意味を持たされ、映像によって音楽の奥行きが生まれる。
そんな相乗効果の体験は生でしか味わえないので、是非またライブを観たかったのです。

ライブは先日リリースされた『On The Air』の曲を中心に演奏。
曲も演奏も間違いなく素晴らしくてワクワクするんだけど、同時にすごくリラックスする。
覚醒と夢見心地という相反する2つが丁度よく混ざり合って最高に気持ち良い。
夜ベッドに滑り込んだ時、幸福感で一瞬頭が冴える時のような。あの感じがずっと続いてる。ずっと聴いていたい。私が今まで観たどれよりも気持ち良いライブでした。

『On The Air』のリード曲『Fiction Romance』がめちゃくちゃ好きなんです、私。MVも最高で泣けてきます…

VIDEOTAPEMUSICで満たされすぎてしまいましたが、続いてはお待ちかねの思い出野郎Aチーム!

『夜のすべて』の曲を中心に、「グダグダパーティー」、「雨の街」、「Time is Over」など昔の曲もやってくれて、あぁもう最高、めっちゃくちゃ楽しい…ほんと体が自然に動いちゃいますよね…(最後「月曜日」で終わったのも最高。)

それと、歌詞カード見たらわかりますが、スッカスカで文字数めっちゃ少ないのになんでこんな情景が目に浮かんで、なんでこんなに心に響くんでしょう。
楽しいのに泣ける。片想いのライブを観た時と同じような感覚。

夜のすべて』の先行シングルとしてリリースされた『ダンスに間に合う』。2017年のベストソングは?って聞かれたらこの曲を真っ先に挙げるかもしれない。
この夏からどれだけこの曲に救われたことか。

思い出野郎Aチームは働く人全てにとってのヒーローですよ。
しがないサラリーマンの私は日々なくしてばかりだけど、思い出野郎を聴いて今日も働きます。

VIDEOTAPEMUSICと思い出野郎Aチーム、最高の2マンでした。

台風クラブ企画『江ノ電』


台風クラブ企画イベント『江ノ電』に行ってきました。

江ノ島といえば、東京に住んでた頃当時の彼氏にフラれ、海を見て癒されたい…と一人でやってきたものの、その彼との江ノ島デートを思い出し逆に心が死んだことが思い出されます。

会場のオッパーラはcero『Orphans』のMVの撮影場所でもあり、一度行ってみたかった念願の場所!

入るやいなや窓から夕焼けに染まる海が見えるロケーション。あぁもう既に最高…

ココ吉店主矢島さんのDJがスタートしており、ミツメ、シャムキャッツ、スカート、どついたるねん、皆大好き東京インディーの曲を次々と流してくれ、早くもテンションの高まりを抑えられない…(見た目変わらないから誰も気付かないけど…)

トップバッターはバレーボウイズ。

ラッキーオールドサンへの愛が高まりすぎて5月に京都までライブを観に行った時対バンで出ており、当時は名前も知らなかったけど、ライブ観て「何これ、めっちゃいい!」と一気に好きになったバンド。この日も最高…
最後にやった「人間大好き」って曲、ライブで何回も聴いてて大好きなんですけど、早く音源化されませんかね。

続いてキイチビール&ザ・ホーリーティッツ。
音源は聴いてたけど、ライブはこれが初めて。
もっとスカしてる感じのバンドだと勝手に思ってたけど(失礼)、ボーカルの人がいい意味でネジ一本ぶっ飛んでる感じで最高でした。
「トランシーバーデート」という曲の生い立ちをMCで話しててかわいらしいなと思ったけど、いくら女の子の声が小さいからって、トランシーバー使ってデートするのはちとアバンギャルドが過ぎませんかね…
来年にアルバムが出てその曲も収録されるようなので期待です。

トリの台風クラブ前のDJが矢島さんだったのですが、台風クラブを迎えるにあたってこれ以上はない!ってくらいの素晴らしい選曲で、台風クラブも袖でノリノリだったのがこのイベントの素晴らしさを物語ってました。


さてさて、トリの台風クラブ

「目の前の134号線に捧げます」と言って「42号線」でスタート。

あぁ、かっこいい。かっこいいしか言葉が出てこない自らの語彙力の無さに絶望しますが、かっこいい。

そうそう、ライブ始まって今更ながら気付きました、このイベントが台風クラブ企画ということに。

バレーボウイズとキイチビールを誘って、北沢夏音さんと矢島さんをDJに呼んで、東京でも京都でもなく江ノ島オッパーラでやることにどういう意味を込めてたのか、アクセスの良くない江ノ島に250人が詰めかけてパンパンに入ってる様子を見てどんな気持ちでいるか、そんなことを勝手に想像して一人でグッときていました…

さらに、「音楽やる前は何もなかったけど、音楽をやるようになって今日出てくれた人たちと出会ってほんとに良かった」という主旨のMCからの「処暑」は格別ですよ…

ラスト2曲「飛・び・た・い」「台風銀座」で会場全体がぶち上がった後、アンコールやるのは予定調和だとしても、どこに4回もアンコールやってくれるバンドいます?このまま永遠にやってくれ、まじで!と思った人は私だけじゃないはず。
台風クラブがあまりにアンコールに応えてくれるから、その後に待ち構えてる北沢さんがちょっと困ってるのキュートでしたね…でも台風クラブからの流れ最高でした!

ライブは最前列の石塚さんの目の前で観てました。だから手を伸ばせば届く距離にいたんですけど、でも存在はすごく遠く感じて、うれしいような寂しいような複雑な気持ち。これからどんどんビッグになっていく姿しか想像できなかった。

今年の1月に初めてライブを観て以来、ツイッターでもインスタでもくどい程に台風クラブの名前を出してたら、私の存在を知ってくれてたり(「予約が早い人」として知られてたの超恥ずかしい…)、私がきっかけで台風クラブを知ってファンになった人に今回会えたりしてすごく嬉しかった。そんなこんなも含めて最高のイベントだったなぁとしみじみ思いながら名古屋の家へ帰宅。

次に江ノ島へ行く時は、しょっぱい思い出じゃなく、きっとこの最高に楽しかった夜を真っ先に思い出すことでしょう。

ただ、ライブ後汗だくTシャツ姿で外にいた伊奈さんが風邪をひいていないかだけが心配でなりません…

CHAI「やっぱり育ちたいトゥアー」@CLUB ROCK'N ROLL


CHAIファーストフルアルバム「PINK」のレコ発ツアーに行ってきました。

思い返せばCHAIとの出会いはまだ今年の4月、セカンドEP「ほめごろシリーズ」発売の頃。最近よく名前見るなぁと思ってタワレコで視聴してみたらめちゃくちゃ良くてニヤニヤが止まらず、森道で初めて観た(大好きなceroを蹴ってまで…)ライブで度肝を抜かれ一気に虜に…。
そこから来月の年末調整GIGも入れたら今年計6回も観てることに。どんだけ好きなんだよっていうね。

ただこの日は初のワンマン!ということで、特別に楽しみにしておりました。
来場者に配られるプレミアム・メモリアル・ゲキリアルチケットとかニクいじゃないの…

ラジオDJ風の茶番(失礼)から、「ハイハイあかちゃん」、「N.E.O」とのっけから手加減無用・エンジン全開でやってくる。あぁ、なんてかっこいいドラムとベースなんでしょう…
「ボーイズ・セコ・メン」「ぎゃらんぶー」といったキラーチューンもさることながら、個人的には「ほれちゃった」とか「sayonara complex」みたいなミディアムテンポの曲がたまらない。
圧倒的な「ショー」を見せてくれる一方で、マナちゃんがMCの時にセリフ?を忘れてユウキちゃんに耳打ちされてたのは緊張してたのか、人間らしい一面が見られてなんだかホッとした。

8月に同じ場所で観た時よりも、明らかにお客さんのノリが違い(その時は3マンだったけど)、CHAIの加速度的に浸透していった様を痛感する。
亀田誠治後藤正文岸田繁などなど著名なアーティストに取り上げられたり、下北沢をジャックしたりと、1インディーバンドでは考えられない扱いで、「えっと、お父さんとか有名な人?」とつい勘繰ってしまう小さい人間だけども、ライブ観たらそんなことどうでもよくなりますよね。だってカッコいいんだもの。CHAIにはこのまま行けるとこまで行ってほしい。
ZEPPをソールドアウトしてる絵はもう想像できてしまいましたので、ライブ観たことない人は、今の内に観ておくことをオススメします。

寺尾紗穂と豊橋音祭り


寺尾紗穂さんと豊橋は全く関係ありませんので悪しからず…

週末に音楽好きの元上司にお誘い頂き、豊橋駅前で毎年行われているという無料の音楽イベント、「豊橋音祭り」に行ってきました。

(午前中は大府市のマラソン大会に会社の人と一緒に出たのですが、台風クラブのTシャツ着て地道な普及活動に勤しんだこともここに報告致します。誰もつっこんでくれなかったけど…)

豊橋は愛知県では珍しく独自の文化を発信しまくってる街。ただ私の住む名古屋からは電車で小1時間かかるので、行こうと思ったら軽く小旅行ですよ。それでも元上司が薦めるならなんとなく面白そうと思って行って参りました。

駅前の路上でアマチュアバンドが至る所で演奏してるのですが、正直趣味の領域からは抜けてないバンドが多く、おぉ…と思っていたら、「まぁ待て。最後にとびっきりのが待ってるから」とオススメされたのが、「ケンヤワンヤとザ・フォーティファイブ」。昭和歌謡や昔のロックをアレンジして演奏するバンドとのこと。

演奏が始まるや、3秒で「これは今までのバンドとはレベルが違う!」と確信しました…堺正章の「さらば恋人」、欧陽菲菲の「恋の十字路」やビーチボーイズの曲をカバーされてましたが、どれもめちゃくちゃかっこいい。演奏上手い。また是非観たいと思えるバンドでした。(12月3日にライブがあるとのことです。)

元上司もそのお友達もオーバー50ながら、音楽のことも豊橋のことも好きでたまらない!という感じがとっても好ましかった。(私は郷土愛というものを持ち合わせていないので…)
いくつになっても音楽に対しては純粋に好きでいたいなとぼんやり思いながら豊橋を後にしました。

金山に戻り、もう一つの私的ビッグイベント、寺尾紗穂さんのライブへ。
寺尾紗穂さんを初めて聴いたのは、15年に発売されたアルバム「楕円の夢」でした。あだち麗三郎さんがサポートで参加しているということで当時興味持って聴いたことを覚えています。
初めて「楕円の夢」を聴いた時感じたのは、包み込むような優しさと共に、研ぎ澄まされた歌詞から逆に冷たさすら感じるクレバーさ。冬の朝のキンとした清々しい冷たさや背筋がピンとするような感じ。
当時職場の人間関係で悩みまくっていた私の心にすっと入ってきて、寺尾紗穂さんの音楽を聴くことで何とか自分を保っていたような気がします。
それからずっと機会に恵まれずこの日がライブを観るのが初めてだったのでまさに念願…
6月に発売された「たよりないもののために」のレコ発ということでしたが、半分以上昔の曲やカバー曲でした。

初めて寺尾紗穂さんのライブを観た感想。
「この世のものとは思えない素晴らしいものを観た。」うまく言葉にできないけど、きっとこういうこと。
お客さんに背を向けてピアノを弾きながら歌う様子は神々しさすら感じました。金子みすゞやあるラッパーの詩にメロディをつけた曲も良かった。
二部編成のライブはあっという間だったけど終わったら22時半過ぎでふわふわと夢見心地でブラジルコーヒーから家路に着きました。

次は是非バンド編成でのライブも観たいものです。(あだち麗三郎・伊賀航とのバンド「冬にわかれて」名古屋に来たりしないかなぁ…)


ロロ『BGM』

ロロの『BGM』を観にはるばる三重県津市まで行ってきました。(津まで来たのは大橋歩の展示を観に来た以来なので多分10年くらいぶり…)

前作いつ高シリーズがすごく評判良かったことと、今回はなんとEMCの江本くんが音楽担当、出演までしてるではありませんか!江本くんの音楽をこよなく愛する私としては見逃すわけにはいかない演劇だったのです。

ストーリーは仙台に住む大学時代の友人の結婚式に出席するため、10年前に3人で東北をまわった思い出を辿りながら、東京から車で向かう男2人の話。現在と10年前を行ったり来たりしながら物語が進んでいきます。

演劇は年に1回観るかどうかくらいの超ど素人。ついていけるか不安を抱えながらの幕開けでしたが、泡之介(亀島一徳)とBBQ(篠崎大悟)のドライブが始まり、泡之介が音楽でもかけるかと言って江本くんの音楽が流れた瞬間、もう既に引き込まれてた。
音楽がリンクして思い出を呼び戻す瞬間、懐かしさともうそこには戻れない切なさを一緒に連れてくる感じをその一瞬で見事に表現してた。
江本くんの音楽がほんと素晴らしい。こういう音楽を作らせたら無敵。
狭い舞台ながらセットが動いて場面転換したり、布で海を表現したりと演出も見ていて純粋に楽しいし、衣装も素敵。「綾乃だけはっきりした服の色で他の人はグラデーションがかった服着てたのは、綾乃だけ現在のみ登場する人物だから」という同行者の考察は面白かった。

役名が「BBQ」「午前2時」「ドモホルンリンクル」とかおかしなものが多くてなんでだろと思ったけど、学生の頃につくあだ名なんてそんなもんですよね。
卒業してから一度も思い出すことなかったのに、いびきの音がやたら高い故に一瞬だけ「シャラポワ」って呼ばれてた男の子のことを何故か思い出しました。
繭子さん(森本華)と聞こえる(井上みなみ)には10年後にも会えたけど、「またね」って言って別れて次また会える人ってどれくらいいるんだろうか。

終盤で泡之介とBBQが午前2時の結婚式でやろうとしてた余興めちゃ笑った。そこだけでもいいんで切り出して映像化してくれませんかね…

とりとめないことばかり書いてしまいましたが、ロロはこれからも追っかけて観ていきたいし、早速11月に再演されるという「父母姉僕弟君」が観たくてたまらない…(音楽:曽我部恵一 衣装:伊賀大介!)

余談ですが、ロロのチケット取った後に、同じ日・同じ場所で黒田卓也さんのライブがあるとの情報をキャッチ!なんてツイてるんだ!(ありがとうLIVERARYさん!)
ドラム、ベース、ピアノに加え、TSUKAMOTO SISTERSというSaxophoneトリオとのコラボ。
初めてライブ観ましたが、めちゃくちゃかっこいい。特にzigzaggerのかっこよさは異常。
立ち上がって踊り出したい気持ちをグッと堪えてのライブでした。

最高に贅沢な良き一日でした。

17/9/9 片想インダ公園


またしても遠征、行ってきました片想いインダ公園。

直前まで片想い以外の出演者が全く告知されなかったにも関わらず、上野野外水上音楽堂がほぼ満員。純粋に片想いが好きなのが大きいと思いますが、「片想いならきっと面白いことやってくれるはず!」という期待と確信で来た人がこんなにいるんだ…と会場に入った段階で胸熱…

トップバッターは七尾旅人

自分で弦を張ったというエレキギターを携えて登場。ライブを観るのは3年ぶりくらい。
しばらくしっとり演奏してたけど、やっぱり「Rollin' Rollin'」の時のお客さんの高まりがすごいですね。
ずっと弾き語りだったから、最後シラフさんあたりとコラボしないかしら…と淡い期待を抱いていたものの、最後の「サーカスナイト」でゲストとして呼んだのはまさかの子供2人。めっちゃ歌ってるし歌詞も完璧…(常連のお客さんらしい)
ステージはかわいいゲスト2人で沸いたけど、特に完璧に歌ってた年上の子、こんな歳から七尾旅人聴いてて学校で浮いてないかしら…とその子の今後の人生を老婆心ながら案じましたよ…

MOODMANのDJを挟みながら(MOODMANのDJ大好き)、二番手にしてトリの片想い。

七尾旅人の時もそうだったけど、音があんまり良くないのが最初は気になっちゃったけど、途中からどうでもよくなっちゃいましたね。
新曲2曲※を挟んでの「ひかりの中からこんにちは」ではゲストに七尾旅人が。シラフさん曰く「旅人くんに合うと思って」この曲を選んだとのことですが、激ハマり。張り上げた時の声の良さ…シンさんとはまた違った「いいんだよ」が沁みる…

(※新曲の「哀しみを脱いでゆこう」すごくいい曲なんだけど、ライブではシンさんとオラリーのやりとりに気がいっちゃいがちだったので7インチ聴いてみたら、シンさんの歌い方のクセがすごくてまたしても気がいっちゃいがちでした…)

「いとしいな」「Party Kills Me」「踊る理由」「棒きれなどふりまわしてもしかたのないことでしょう」という「片想いヒットメドレー」と題した怒涛の名曲たちにもう既に胸がいっぱいになっていたのだけど、その後の「感じ方」がもう…

”そうして長い旅路の果てに疲れ切って
一杯のコーヒーをすするために帰った
愛し方 それは人それぞれのフォーメーション
感じ方 それは人それぞれのロケーション
どうして切なくなるのかな それも感じ方”

片想いが好きなのってそこに全部詰まってるからだと思うんですよね。
楽しいだけじゃない、悲しいだけじゃない。全部あるから聴く人の分だけ感じられることがある。
私の中では片想いの音楽は表面積が大きいイメージ(伝わらないと思いますが…)。ツルツルしてなくて凸凹してるからいちいち人の心のひだに引っかかってくる。だから片想いを聴くと楽しいのに泣いてしまう。

”笑い 涙 つめこんで動け
汗と涙 順番に洗おうぜ
笑い 涙 つめこんで動け
汗と涙 そういった類を!”
「踊れ!洗濯機」

アンコール1回目「東京フェアウェル」での「またここで会いましょう」という歌詞を片想いからのメッセージと受け取って感無量で会場を後にしました…

FOODにシラフさんがインスタでアップしまくってたあの「アジアカレーハウス」が出店してて、前から食べたいと切に願ってただけに念願!メンバーが自分の呼びたい人・店を呼んでる感じも含め最高のイベントだったかと。

番外編としては、終演後友達のおこぼれにあずかりcero橋本くんと少し話せた(話した内には入らないけど…)のがめちゃくちゃ嬉しかった。橋本派の私としては感無量でしたよ…

曽我部恵一・スカート・台風クラブ『Groomy Saturday!』

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このイベントが発表された時、「これ行くしかないっしょ…」と瞬時に思ったけど、最近何度もライブで京都まで遠征している私。

お金もかかるし、もういい大人だし、ここは耐えよう!と思って丁度別のイベントに誘われたこともあって心を鬼にしてチケットを取らずにいました。

こんな素晴らしいメンツなら速攻売り切れるだろうと思ったのに、いっこうに売り切れない。

そんな時、友人から「えまちゃん行かないの?えまちゃんなら絶対行くと思ってた!」と言われ、「だよね、だよね、私が行かなくて誰が行くんだ!!!」とこれまでの決意は脆くも崩れ去り、前述のイベントを誘ってくれた人に

「先生、台風クラブが観たいです…」

と渾身のユーモアと共にお伺いを立てたら快く許可してくれ(ボケにはスルーだったけど…)、速攻チケット確保して無事行けることとなりました。

 

前置きが長くなりましたが、そんな葛藤もありながらの満を辞してのライブ。

楽しみすぎて大緊張。磔磔でというのも期待度マックス。

トップバッターは台風クラブ
私をこれまで3度も名古屋から京都に向かわせたバンドです…

何と言いますか、一瞬も目が(耳が)離せなかった。

「飛・び・た・い」での演奏のタイトさ、「台風銀座」でのお客さんの待ってました感を全身で感じて胸がいっぱいになりましたよ…

その一方で、台風クラブを語る上で避けて通れないのが歌詞。
先日リリースされた『初期の台風クラブ』を毎日繰り返し聴くことで改めて石塚さんの歌詞の文学性を痛感するわけです。

 

こんなにみじめな西日に

燃えざしの気分はそのまま

処暑

パトカーの赤色灯が綺麗ね

ぼんやりと涙目に映して

『飛・び・た・い』

ずっと住んでるこの部屋でまた場面を巻き戻し

ふと何かを思い出し

この季節をやり過ごすだけ

『ついのすみか』

 

石塚さんにつきまとう圧倒的な孤独感を今日は演奏中にやたらと感じて胸が締め付けられる思いでした。

あっという間の30分強?(興奮しすぎて全く時間感覚がない…)、最後の「まつりのあと」のギターの余韻が消える最後の一瞬まで聴き逃すまいと思って夢中で聴いていました。

このためだけでも京都に来たのは間違いじゃなかったと思えるライブ。

 

 最後の曲が終わった後、特別ゲストとして曽我部恵一が現れて台風クラブが好きだという「ご機嫌いかが?」を一緒に演奏したんだけど、台風クラブの3人の緊張と感激が入り混じったような表情でまたグッときてしまったわけです。

 

続いて曽我部恵一

 

私は恥ずかしながらサニーデイを通ってきてないので、何も語る資格がないのです。


ただ1つ思うのは、弾き語りでここまで聴かせられるのは曽我部さんの音楽・演奏・人間力ひっくるめてほんとにすごいってこと。
私はやっぱりどうしてもバンドが好きで、正直弾き語りって苦手なんですが、聴き入ってしまったな。

 

最後はスカート。

 

これまでも何度かスカートのライブは観たけど、磔磔マジックもあったのか、今まで観た中で一番良かった。
音源も聴いてライブも観てもちろんいいと思ってきたけど、私の中で「好きな気持ちでは誰にも負けないわ!」レベルまでは到達してなかったスカート。
今回のライブをもってレベルに到達したことをご報告致します。
終始今日の3マンができた喜びを噛み締めてる澤部氏の表情がエモさを更に加速させてた気がするな。

 

2017年9月2日、曽我部恵一・スカート・台風クラブ
この3マンのライブのことは伝説のライブとして末代まで語り継いでいくとして、その一夜に立ち会えたことを誇りに思います。

 

東京のスカート・台風クラブの2マン行きたいな…(全く懲りてない)