S.S.W(仮)

育児ときどき犬、カルチャー

くるり ライブツアー「線」

くるりのワンマンライブツアー「線」@ZEPP NAGOYAへ行ってきました。

3月25日、名古屋では私を魅了するイベントが盛りだくさんの状態となっており、それらが発表される前にくるりのチケットを取っていた私は、「ハポン行きたかった!」とか「円頓寺行きたかった!」とか、はたまた「チケット高くね?」とか文句ばっか言ってました(自分が行くって言ったのに何様…)

結局覚悟して行ったのですが、ハポンやブラジルコーヒーの程良い大きさに慣れてしまってる私。ZEPPのハコの大きさにそわそわ…
平均年齢高めのお客さんの中で開演を待ちます。


その間にちょっと昔話でも。


くるりといえば、私の中で殿堂入りしてるバンド。もう好きとか嫌いじゃなく、私の中にずっと居続けてる。
なんせ私を音楽という果てしない世界に連れてきてくれた人たちですから。

くるりのライブを初めて観たのは「魂のゆくえ」ツアーの時。
それまで音楽はもっぱらCDで聴くくらいで私の中の優先順位も高くなかった。

私がくるりを一応聴いてることを知ってた友人が誘ってくれて行ったのですが、その日、大袈裟じゃなく世界が変わりました。生で音楽を聴くことがこの上なく素晴らしいということに気付いてしまいました。

くるりの岸田さん、佐藤さん、ドラムという超ミニマム編成だったと思いますが、一音も聞き漏らすまいと食い入るように観てたことを覚えています。

それからくるりにどっぷりハマり、ワンマンライブは勿論、くるりが出るならと行ったこともない野外フェスに恐る恐る行けば、世界はこんな素晴らしい音楽で溢れているんだ!(気づくの遅すぎ)と目から鱗で他の音楽にも興味を持ち、気付いたら今ココみたいな。

とはいえ、私にも好きなバンドがたくさんできて、THE PIER以降は正直遠ざかってたのですが、新曲の「その線は地平線」が良かったこともあり、久々に行ってみることに。

今回のツアーはくるりの3人に加え、野崎泰弘(Key.)、松本大樹(Gt.)、山本幹宗(Gt.)、朝倉真司(Dr.)の7人編成。

「東京レレレのレ」から始まったのですが、1曲目から度肝を抜かれましたよね。まさか最初がこの曲とは思わなかったですが、アレンジがめちゃくちゃにかっこいい!岸田さんの滋味深いギターに力強いドラム、心なしか情感の増したファンファンのトランペット、キーボードが彩りを加えて、とてもダイナミック。
あぁ来て良かったと1曲目から思わせてくれた。

シングルリリースツアーだからか、昔の代表曲(東京、ばらの花、ハイウェイ、ロックンロールなどなど)もたくさんやってくれて超ファン泣かせじゃないですか…
新曲(タイトル忘れてしまった)の最後に岸田さんと松本さんがかき鳴らすギターがかっこよすぎてそれだけで泣けてきたし、この年になって聴くlovelessが沁みまくってもう涙腺崩壊。

くるり以外にもそれなりに色んなバンドのライブを観てきた今だからこそわかるくるりの凄さ。ライブバンドとしてのかっこよさ。
そりゃ20年選手でZEPPをソールドアウトにしちゃいますよね…

印象的だったのはアンコールでやったブレーメン
あの曲は大編成による壮大さが醍醐味だと思うのですが、出てきたのはくるりの3人だけ。別物として素晴らしかったのですが、3人の自信と気概のようなものを感じました。

最後は「その線は地平線」で終了。
これまでのくるりの良さを凝縮しながら、一つ上のステージに到達した感がありました。

今はどっぷり音楽にまみれた生活を送っていますが、くるりに出会ってなかったらどうなってたのかなと思う。(そんな大袈裟に言うことじゃないですが)
夢中になるものがないか、はたまた別の趣味を持ってキラキラリア充生活か…(絶対ない)
まぁでも色々あるけどくるりと出会えて感謝しかないし、そうじゃなきゃ出会えてない人もいるし、今のこの生活も悪くないなぁと最近は思うのです。

そんなことを思いつつ、くるりのライブを観て「生で音楽を聴くこと」の素晴らしさを改めて感じて初心に返ったのでした。